かみ合わせが悪くなる原因|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|かみ合わせ治療・お口の検診

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かみ合わせが悪くなる原因

かみ合わせが悪くなる原因

 かみ合わせが悪くなる原因は様々です。また、単に一つの原因で症状が発症してしまうのではなく、様々な原因が複雑に絡み合い症状を発症するケースがほとんどです。ご自身のかみ合わせ異常の原因が何なのかを診断し、治療を行うことが大切です。

 

 

かみ癖

人間には誰しも「噛み癖」が存在します。手に利き手があるように、歯にもよく使ってしまう「噛みやすい歯」とあまり使っていない「噛みにくい歯」があります。本来、人間の歯は親知らずを含めなくても28本あります。その28本で噛む力(咬合力)を受け止めています。全体でバランスよく噛めていれば、28本で咬合力を分散できるのですが、偏った噛み方をしていると過度な負担を受ける歯と、全く負担を受けない歯の差が生じてしまいます。これがかみ合わせのバランス異常です。

 

歯ぎしり食いしばり

 食べる時にバランスよく噛む事はもちろん重要ですが、実は人間の歯は食べるとき以外も使っています。寝ている時や、無意識の時、何かに集中している時など、人は歯ぎしりや食いしばりをしてしまいます。歯ぎしり、食いしばりをすること自体はさほど異常なことではないのですが、歯ぎしり、食いしばりの際発揮される咬合力が異常に強かったり、全体でバランスよく分散されず偏った受け止め方をしていると、かみ合わせに異常が出てしまいます。

 

虫歯など噛むと痛い歯がある

 噛むと痛い歯をそのままにしておくと、その部位を避けた偏ったかみ方を続けてしまうことになります。偏った噛み方が続くとかみ合わせのバランス異常が起きてしまいます。悪い歯を避けると、健全な歯が必要異常な負担を受けます。そうすると、今度は負担を受け続けた健全な歯に異常が起き、また別の健全な歯にその負担を押し付けることになってしまいます。また、虫歯の治療は完了していても、詰め物やかぶせものがしっかりとしたかみ合わせを考慮して治療されていないと、かみ合わせのバランスに異常をきたしてしまいます。

 

抜けたまま放置している歯がある

 欠損した部位をそのままにしておくと、偏った噛み方をしてしまいそれ以外の歯が過度な負担を受けてしまいます。また、その歯が欠損になってしまったそもそもの原因をしっかりと診断することも大切です。かみ合わせ異常により過重な負担を受けたことで抜歯症例となってしまった部位に、闇雲にインプラントや入れ歯を入れても、かみ合わせ異常という根本の原因が解決していなければ結局同じことの繰り返しになってしまいます。初診の患者さんに「入れたばかりの入れ歯が痛くて入れられない」「治したばかりのインプラントがぐらついてしまった」などと相談されるケースがあります。かみ合わせ異常の根本を治さずに治療を進めるとこのような問題が起こることもあります。

 

 歯並び

 歯並びの問題で、上手にバランスよく噛めないという場合もあります。開咬や反対咬合などの歯並びだと、どうしても偏った噛み癖がつきやすくなってしまいます。

勘違いされやすいことですが、歯並びが悪いからかみ合わせが悪いというわけではありません。歯並びとかみ合わせは別物です。歯並びが悪くても、その歯並びにあった正しい噛み方が出来ればかみ合わせは問題ありません。歯並びは悪いけれどかみ合わせは良いという患者さんもたくさんいらっしゃいます。

 

 

全ての歯でバランスよく、まんべんなく噛む事が大切

ご自身での噛み方の癖を検査し、自覚することが大切です。

また、噛めていない歯に虫歯や欠損など明らかな歯科的問題がある場合はしっかりと歯科治療を行うことが大切です。

 

「噛み癖」に関する論文

佐々木琢磨、中村昭二,等々木英文、鈴木宏和、永原邦茂、星 詳子、長坂 斉、松久保隆、石川達也:咬合と聴力に関する臨床的研究(3)有歯顎者における噛み癖と気導聴力、全身咬合、91):31382003.