かみ合わせと姿勢|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|かみ合わせ治療・お口の検診

〒108-0014東京都港区芝5丁目34−6 新田町ビル 2F
Tel.03-3455-2220
ヘッダー画像

ブログ

かみ合わせと姿勢|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|かみ合わせ治療・お口の検診

かみ合わせと姿勢

かみ合わせと姿勢の関係

かみ合わせが悪いと姿勢が悪くなる

 かみ合わせが悪くなると、顎の位置(顎位)が悪くなります。顎の位置は体のバランスを取るうえでとても重要な役割をしています。重たい頭が倒れないように、顎の位置でバランスを取っています。

 かみ合わせに異常が出ると、頭の位置(頭位)も変わってしまいます。ゆがんだ頭の位置でバランを取ろうとすると、姿勢がどんどん悪くなっていきます。

前後での変化

 「奥歯でばかり噛む」「前歯でばかり噛む」という前後の噛み癖がある方は要注意です。前後での偏った噛み癖は、前後的な顎位を歪めていきます。

奥歯でばかり噛むと・・・

 奥歯でばかり噛む癖があると、大臼歯が著しくすり減ってしまいます。大臼歯がすり減ると顎位が後方に移動し、頭位も後方に傾き始めます。日本人は圧倒的に奥歯で噛む癖のある方が多いです。

 ・前歯が出てきて、前歯の歯並びが悪くなる

 ・開口(口が開いた)状態になる

 ・ストレートネックになる

 ・猫背になる

 ・ふらつき

 ・重心が後方に傾き、歩行しにくくなる

 ・顎関節に症状が出る

 

前歯でばかり噛むと・・・

 ・前傾姿勢になる

 ・腰痛

 ・膝の関節痛

左右での変化

 「右でばかり噛む」「左でばかり噛む」という左右の噛み方の偏りがあると、左右的に顎位がゆがんでしまいます。

 左右的に顎位がゆがむと、正面から見た時に頭の位置が左右で傾いてしまいます。

左右で偏って噛むと・・・

 ・頭が左右的に傾く

 ・顎がゆがむ

 ・左右の顎の筋肉に差が出る

 ・首、肩がつっぱってこる

 ・肩甲骨、鎖骨周りの筋肉が痛くなる

 ・頸椎がゆがむ

 ・腰の痛み、坐骨神経痛

 ・ひじ、ひざの痛み

 ・顎関節の症状

 

バランスよく噛む事が大切!

 偏った噛み方をしていると、顎の位置がゆがんでしまいます。また、顎を動かす周囲の筋肉も偏った発達をしてしまい、顎の位置がどんどん歪んでいってしまい、悪循環に陥ります。顎の位置がゆがんでしまうと、頭の位置がゆがんでしまい、体はその頭の位置でバランスを取ろうとどんどん歪んでいき、姿勢が悪くなってしまいます。姿勢がゆがむと、それぞれに付随した体の症状が出てしまいます。

 正しい頭の位置を維持し、正しい姿勢でいるためには、前後左右含めて、正しい噛み方をすることが大切です。

ご自身ではどこで噛む「噛み癖」があるのか、調べることも大切ですね。

 

かみ合わせと姿勢の論文

 長坂 斉、水原正勝、宮内理子、松久保隆、佐藤 亨、高江洲義矩、石川達也:新しい時代の歯科治療「咬合関連症候群における生態機能計測への展開」日本歯科評論,2002-1