「咬合関連症」について|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|かみ合わせ治療・お口の検診

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「咬合関連症」について|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|かみ合わせ治療・お口の検診

「咬合関連症」について

咬合関連症 

皆様は「咬合関連症」という言葉をご存じでしょうか?

かみ合わせの異常によりあらわれる症状のことを「咬合関連症」といいます。

咬合関連症は口の中だけでなく、全身にまで発症します。

 

耳鳴り・難聴・めまいといった耳症状や、肩こり首こり、腕運動機能障害など、その症状の範囲は患者さんによって様々です。最近では、かみ合わせ異常と全身症状の関係性も広く一般に浸透してきました。

初診でいらっしゃる患者様も、全身症状を主訴にご来院される方が年々増加傾向にあります。また、耳鼻科や整形外科、整体の先生などから、かみ合わせを調べてほしいとご紹介されることも増えてきています。

 歯科領域において、歯が痛くて噛めなかったり、抜けて噛めない歯が放置されていたりすると、偏った「噛み癖」が生じてしまいます。偏った噛み癖は、顎の位置や動かし方に異常を引き起こしてしまい、ここから頭の位置のゆがみ、全身の症状へと繋がっていきます。

 このように「かみ合わせの異常」が原因となって引き起こされる全身症状を、「咬合関連症」といいます。

 

代表的な症状

耳症状(耳鳴り・難聴・耳詰まり・めまい・たちくらみ)

 かみ合わせに異常が出ると、顎の位置もズレてしまいます。顎の位置のずれが耳に影響を与え症状が出てしまうことがあります。当然耳は耳鼻科領域ですので、まずは耳鼻科でしっかりと検査診断していただくことが最も大切です。耳鼻科で問題ないといわれ、耳鼻科の先生からかみ合わせを調べてほしいとご紹介頂くケースが年々増加しています。

 

頭痛・肩こり

 かみ合わせの異常により、顎の位置(顎位)がゆがむと、頭の位置もゆがんできます。頭の位置がゆがむことで、周囲の筋肉や、頭を支える脊髄にも様々な影響が出てきます。これが頭痛や肩こりという症状として出てきてしまいます。

 

顎関節症

 かみ合わせの異常により、顎の位置(顎位)がゆがむと、当然顎の付け根の位置も一緒に変化していきます。顎もひじや膝のように、関節で動いています。顎の付け根がゆがんでズレていくと、関節に無理な負担がかかります。顎を動かすと痛みが出たり、音が鳴ったり、悪化すると口が開けられなくなったりする症状が出てきます。

 

かみ合わせ異常は放置しないでください

 かみ合わせを単に口だけの問題として軽視していると、どんどんと全身に悪影響を及ぼしていきます。

原因がよくわからないのに体の不調があり、長年歯医者さんに通っていない方は一度「かみ合わせの異常」を疑ってみてください。

 

咬合関連症に関する文献

・長坂 斉、水原正勝、宮内理子、松久保隆、佐藤 亨、高江洲義矩、石川達也:新しい時代の歯科治療「咬合関連症候群における生態機能計測への展開」日本歯科評論

・Hitoshi Nagasaka , Takashi Matsukubo  , Yoshinori Takaesu , Yoshimasa Kobayasi  , Touru Sato 、Tatsuya Ishikawa:Short-Time Improvement and Equalizing of Hearing Ability Controlled by Dental Treatment and Chewing Instruction: A Clinical Report ,The Bretin of Tokyo Dental Coledge,