「顎関節症」と「耳症状」
- 2026年7月27日
- 噛み合わせ,噛み合わせが悪いと出る症状,耳症状,顎関節症
ここ数年、顎関節症を主訴にご来院なさる患者さんは増加傾向にあります。顎関節症で受診された患者さんは、「噛み合わせ」を検査する必要がありますが、多くの患者さんが「耳症状」も併発していることがあります。顎関節症と耳症状は非常に密接にかかわっていますので、今日は顎関節症由来の耳症状のお話です。
顎関節症のメカニズム
そもそも顎関節症とはどんな病気なのか、ここから考えていきましょう。顎関節症は、顎関節(顎の付け根)付近に、症状が出ます。顎関節症の症状は、①口を開きにくくなる②口を開く際、顎から音が鳴る③口を開く際痛みを伴う この3つが特徴です。
はじめは違和感程度のものも多く、また症状が出ても慣れてしまうことが多いため、放置されたままになってしまうことが多い病気です。ですが、顎関節症を放置すると、顎周辺だけでなく、様々な範囲の全身症状を引き起こしてしまう恐れがあります。
顎関節症は、「噛み合わせが悪い」と発症する病気です。噛み合わせが悪く、偏った噛み方をしていると、顎関節に無理な負担がかかっていしまい、顎関節に症状が出てきます。特に奥歯での噛み癖が強い方は注意が必要です。日本人は食文化上、ほとんどの方が奥歯での噛み癖が強いです。奥歯での噛み癖が強いと、ほかの歯と比較し、奥歯がすり減っていき、歯の高さが低くなってきます。低くなった分、顎は後方にめり込んでいくため、必然的に顎の付け根も連動して、顎関節にめり込んでいきます。

この状態で、口を開けたり、顎を動かすと、顎関節がすれるため、痛みが出たり、音が鳴ったりと顎関節症の症状が発症してしまいます。
顎関節症に関してより詳しくはこちらをクリック
顎関節症を放置すると耳症状が出る!
顎関節のすぐ隣に、耳の穴があります。顎関節と耳の穴は解剖学的に非常に近い位置にいます。耳は顎関節の影響を受けやすい器官です。顎は、24時間動いています。食事中以外にも、人間は顎を動かしています。会話中もそうですが、お仕事中や寝ているときなど、無意識の時にも、常に人間の顎は動いています。顎関節症になると、先ほどお話したように、下顎の付け根は、顎関節にめり込んでいき圧迫されます。下顎の付け根がめり込んでくると、顎関節の隣に位置する耳の穴にも物理的な圧迫が加わってしまいます。これにより、耳鳴り・耳詰まり・難聴(突発性難聴や老人性難聴)・めまい・たちくらみなどのメニエール病症状が発症してしまいます。

噛み合わせ由来の耳症状についてくわしくはこちらをクリック
噛み合わせの治療
顎関節症由来の耳症状を治すには、きちんと噛み合わせの治療をしていかなくてはいけません。すべての歯でバランスよく噛むことが大切です。そのためには、抜けている歯や痛い歯などはしっかりと歯科治療をし、すべての歯でバランスよく噛めることのできる口腔内環境にすることが大切です。
噛み合わせ治療に関してくわしくはこちらをクリック