耳鳴り:噛み合わせが悪いと出る症状
- 2026年7月13日
- 噛み合わせ,噛み合わせが悪いと出る症状,耳症状
噛み合わせが悪い際、耳の症状が出てしまう可能性があります。耳鳴り・耳詰まり・難聴・めまい・立ちくらみなど様々な症状が発症してしまいます。耳に症状が出た際は、早急に耳鼻科を受診しましょう。まずは耳に問題が無いかどうかを調べることが第一選択です。
耳鼻科にかかったうえで、原因がよくわからなかった場合は、噛み合わせ専門の歯科医院で、噛み合わせを調べてみてください。噛み合わせ異常により耳の症状が出てしまう事があります。最近では、耳鼻科の先生のなかでも、耳の症状と噛み合わせの関連は浸透しているため、耳鼻科の先生に言われて長坂歯科を受診なさる患者さんも非常に多いです。また、耳鼻科の先生からご紹介状をいただく症例も毎年増加傾向にあります。
長坂歯科で歯と耳の関連を調べるようになった経緯
以前より、近医の耳鼻科の先生から「長坂歯科に通っている患者さんが歯の治療後、聴力が良くなっているんですよ」と言われていました。耳と歯の関連性は100年近く前からコステン症候群として、取り上げられることはあったものの、当時は耳鼻科でも歯科でも連携が取れず、確認する方法がありませんでした。耳鼻科の先生からの報告を受け、また患者さんからも「治療後に耳の調子がいい」といわれたことで、当時の長坂歯科の院長である長坂斉は、東京歯科大学・東北大学と連携し、歯と耳の症状についての研究を始めていきました。
噛み合わせが耳に影響を及ぼす理由
噛み合わせが悪いことで耳に症状が出てしまう理由は、顎関節と耳の物理的な位置関係です。
実際、噛み合わせが悪いことで耳症状が発症している患者さんのお話では「口を開けると耳鳴りが変化する」「寝起きや集中して食いしばっていた直後に症状が悪化する」「ものを食べていると耳鳴りが変化する」など、顎の動きと耳症状が連動していることがあります。

まず、下顎は、顎関節を介して頭蓋骨と接しています。頭蓋骨と下顎は独立しており、接続はしていません。下顎は顎関節を軸に動いています。ということは下顎を間違った動かし方をしていると、顎関節も無理な動きをすることになります。この顎関節の無理な動きが悪化していくと、顎関節症が発症します。口を開くときひっかかったり、動かしにくくなったり、口が開かなくなったりします。また口を開くと音が鳴ったり、痛みを伴うこともあります。
顎関節に異常な負担が加わると、真横に位置する耳の穴にも影響が出ます。これが噛み合わせ由来の耳症状です。耳鳴りや耳詰まり、突発性難聴やめまい、立ち眩みが発症してしまいます。この状況で耳だけ検査すると、問題がないため、原因不明の耳症状やメニエール病と診断され、患者さんはどうしたらいいのかわからなくなってしまいます。
噛み合わせが原因でこれらの耳症状が出てしまった場合は、歯科医院で原因を見つけ、治療をする必要があります。
ですが耳鳴りは非常に難しい症例の一つです。耳鼻科でも解決できない症状とされていて、未だに科学的なメカニズムが判明していません。一番難しいのはデータとして数値化できないという点です。聴力であれば、聴力検査で具体的にどの領域のどんな音が聞こえていないのかを数値としてみることができますが、耳鳴りはそれができません。あくまでもなっているか、いないのかという患者さんの主観だけになってしまうので、治療が非常に難しいといわれています。
また、噛み合わせ単独で耳症状が起きているというわけではありません。耳自体の問題や、神経系、血管系の問題、生活習慣や、ストレス、体調、疲れ、気候などさまざまな要素が複雑に絡み合って症状が出ています。そのうちの一つが「噛み合わせ」ですので、歯科だけを受診するのではなく、耳鼻科や内科、整形外科や整体・マッサージなどさまざまな観点から治療をすることも大切です。