歯周病治療
歯周病治療
歯周病の大きな原因の一つに「かみ合わせ異常」があります。
かみ合わせ治療を行っている方が、かみ合わせの状態が改善され、全身症状も改善し、更に歯周病も改善するというケースが多くみられます。ここから、「かみ合わせの悪さ」が歯周病の原因の一つであるということが分かります。定期的に治療、クリーニングをしていても改善しない歯周病がある場合は、一度「かみ合わせ異常」を疑ってみてください。
まず、歯は歯槽骨という顎の骨から生えています。歯茎から生えているのではと勘違いしている方も多いですが、実際には顎の骨から生えています。歯を支えている歯槽骨が何らかの原因で溶けてしまう病気が「歯周病」です。歯槽骨が溶けた隙間は「歯周ポケット」と呼ばれ、食べ物が挟まり、菌が繁殖しやすくなります。歯周ポケットが深くなると、口臭の原因になり、次第に歯が揺れ始め、最悪の場合抜けてしまうこともあります。
歯周病には様々な原因があります。よごれ(歯石・プラークの付着)や、かみ合わせの異常、糖尿病などの全身疾患、妊婦さんのホルモンバランスなどがあります。
よごれが原因の場合
よごれが原因の場合、クリーニングやプラークコントロールを行うことで対処できます。その為に定期的なメンテナンス・専門性の高いクリーニングを歯科医院で行っていくことが大事です。またご自身で正しい「磨き方」を実践することで、歯周病を予防していきます。当院では専属の衛生士による丁寧なブラッシング指導を行っておりますので、ご自身にあった磨き方・メンテナンスの方法をご一緒に考えていきましょう。
かみ合わせが原因の場合
中にはプラークコントロールのみで進行を抑えることが難しい「難治性歯周病」があります。プラークコントロールでは改善が見られない歯周病はそもそも別の原因が考えられます。その原因のひとつが「かみ合わせの異常」です。かみ合わせの悪さによる歯周組織への負担過重や血行循環障害などから、歯周ポケットが発生します。かみ合わせ異常が原因で発症した歯周病は、クリーニングと並行し、かみ合わせの治療を行う必要があります。
ご自身の歯周病は何が原因かを特定し、その原因を治療することが大切です
「かみ合わせ」「クリーニング」の二方面からのアプローチで歯周病を予防、改善しましょう。
以下の症例は、第24回日本全身咬合学会学術大会2014年11月29日(土)にて一般口演で発表いたしました。
かみ合わせの違和感。グラグラする歯がある。
きちんとかみ合わせを治療することで歯周病が改善します。また歯周病の改善と同時に、聴力や全身症状の改善も同時に認められています。