食いしばりすぎて頭が痛い:噛み合わせ由来の頭痛|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|噛み合わせ治療・お口の検診

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食いしばりすぎて頭が痛い:噛み合わせ由来の頭痛|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|噛み合わせ治療・お口の検診

食いしばりすぎて頭が痛い:噛み合わせ由来の頭痛

 「朝起きると頭痛がする」

 「頭痛で目が覚めてしまう」

 という主訴で噛み合わせのご相談に来る患者さんは非常に多いです。寝ている間に食いしばりや歯ぎしりをしてしまうと、頭痛症状が出てしまうことがあります。過度な食いしばり歯ぎしりは頭痛を発症してしまいますので、注意が必要です。今回は食いしばりからくる頭痛のお話です。

 

噛み合わせ由来の頭痛

 噛み合わせが悪いと様々な全身症状が起きてしまいます。噛み合わせ由来の症状を総称して「咬合関連症」といいます。

咬合関連症

 口腔内症状

・虫歯:歯が欠けた、歯がしみる、噛むと痛い、歯がズキズキする、歯が黒い、歯に穴が開いた

・歯周病:歯がぐらぐらする、歯ぐきが腫れる、歯ぐきから血が出る、歯ぐきから膿が出る、口臭、歯が抜ける、歯に物が挟まる

・根尖病巣:噛むと痛い、歯ぐきが腫れる、歯ぐきにできものができる、歯がズキズキする

・歯根破折:歯がぐらぐらする、歯が痛い、噛めない、歯茎が腫れる、歯ぐきから膿が出る

・歯ぎしり・食いしばり

 全状身症

顎関節症:口が開きにくい、口が開かない、顎から音が鳴る、顎が痛い、顎がだるい

・耳症状:耳鳴り、耳詰まり、難聴(突発性難聴や老人性難聴など)、めまい、立ち眩み、メニエール症状

頭痛

・首こり、肩こり

・手腕症状:四十肩・五十肩、腕のしびれ、肘が曲がりにくい、握力の低下

・足腰の症状:腰痛、足のしびれ

など

 

 咬合関連症は、口腔内だけでなく、体のいろいろな箇所に症状が出ます。そのうちの一つに今回のテーマでもある「頭痛」があります。

咬合関連症についてよりくわしくはこちらをクリック

 

食いしばりがひどいと頭痛が出るメカニズム

 上の歯は頭蓋骨から、下の歯は下あごの骨から生えています。頭蓋骨と下あごの骨は顎関節に収まっているだけですので、この二つはくっついておらず、筋肉によりぶら下がっている状態です。頭蓋骨と下あごの骨は咀嚼筋という4つの筋肉でつながっており、咀嚼筋が収縮することで下の顎を動かしています。咀嚼筋は①咬筋②側頭筋③外側翼突筋④内側翼突筋の4つの筋肉の総称です。食いしばりがひどいと、下顎を動かす筋肉が過度に緊張している状態になります。食いしばりによる頭痛で大きくかかわるのは咀嚼筋の中の一つ、「側頭筋」です。側頭筋は頭蓋骨の側頭部に付着しており、下顎を後上方に引っ張り上げる筋肉です。

 奥歯で食いしばると、側頭筋が収縮します。側頭筋が過度に収縮すると、頭蓋骨が締め付けるため、頭痛が発生します。奥歯での過度に食いしばる「噛み癖」があったり、慢性的に奥歯だけで噛んでいると、側頭部の頭痛を引き起こしてしまいます。

頭位のずれが頭痛を引き起こすことも

 噛み合わせが悪いと、下顎の位置が歪んでいきます。例えば奥歯でばかり噛む噛み癖があると、奥歯がほかの歯と比べてすり減るため、顎位が後方へめり込んでいきます。後方に顎がめり込むと、顎の関節は音が鳴ったり、痛みが出たり、開かなくなったりと顎関節症が発症します。口の中では、奥歯に過度な負担がかかるため、奥歯の歯周病が進行していきます。下顎の位置のずれは口周りに様々な影響を及ぼします。

 

 さらに、顎の位置がずれると、そこから発展し頭の位置がずれてしまいます。左右もしくは前後での偏った噛み方をしていると、歯のすり減り具合にも差が生じます。いっぱい噛んでいるところほどすり減っていきます。すり減り具合に差が出ると、口を閉じて歯をかみ合わせた際に、顎の位置が偏った状態で噛みあってしまいます。顎の位置のずれが様々な問題を引き起こします。顎の位置は体のバランスをとるうえで非常に重要な器官です。ボクシングでも顎を殴られると立っていられなくなるように、体の平衡感覚を司る非常に重要な役割をしています。下顎がずれると、ずれた位置でバランスをとるように、頭の位置がどんどんとゆがんでいってしまいます。

 頭の位置がずれると、頭の周辺では、筋肉の緊張が発生し、後頭部・首・肩などに痛みが生じたり、こりが生じ、頭痛へと発展していきます。また、頭の位置がずれると、脊椎も歪んでいき、さらに多くの全身症状にまで発展していきます。

 噛み合わせがなぜ全身症状を起こすのか?

 

食いしばりによる頭痛を治すには、噛み合わせを治す!!

 噛み合わせを治療することで、顎の位置を正しくし、噛み合わせ由来の全身症状を治していくことが大切です。そのためには、まず抜けている歯や、悪い歯はきちんと歯科治療を行いましょう。歯に問題がない場合は、すべての歯でバランスよく噛むように「噛み方」を正していくことも大切です。

 

噛み合わせと頭痛に関する文献

 長坂俊幸,矢野秀佳,長坂斉:咬合バランスの改善により突発性難聴をはじめとする全身症状に改善がみられた症例,日本全身咬合学会雑誌24(2),56-61,2018