かみ合わせが悪いと出る症状:顎の痛み|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|かみ合わせ治療・お口の検診

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かみ合わせが悪いと出る症状:顎の痛み|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|かみ合わせ治療・お口の検診

かみ合わせが悪いと出る症状:顎の痛み

顎が痛い!!!

 患者さんのご相談で多いのが「顎が痛い」という症状です。顎の症状でご来院なさる患者さんは年々増えているように感じます。

顎に症状が出ることを、歯科業界では「顎関節症(がくかんせつしょう)」と呼びます。

以前は顎関節症といえば

①顎の音が鳴る

②口が開けられなくなる

③顎に痛みが出る

の症状のみで考えられ、あくまでも症状をなくす対処療法ばかりが考えられていました。

最近ではかみ合わせの研究も進み、これらの症状と合わせて、顎由来の全身症状も含めて考えられるようになってきました。

治療法も、マッサージなどで症状を減らすだけではなく、かみ合わせという根本の部分をしっかりと治していく必要があります。

 

そもそも顎が痛くなる原因は?

 まず、人間の頭蓋骨と下顎は別々の骨です。顎にはひじや膝と同じように関節があり、「顎関節」という名前です。

下顎の付け根は顎関節に収まっています。ですので、そもそも頭蓋骨と下顎はくっついていません。よく「顎が外れてしまう」というのは、くっついていないからこそ変な力が加わると外れてしまうのです。

 この下顎の付け根が、関節にめり込んで押しつぶしてしまうことで痛みが出てしまいます。

肘やひざは痛みが出てしまった場合、動かさず安静にしておく事が出来ますが、顎はそうもいきません。会話したり食事をしたりしないといけません。その為ますます症状が悪化してしまいます。

 

顎が痛くなった時は・・・

 顎の痛みが出てしまったときは、下あごの位置がずれてしまっている状態です。顎のずれは急に起こるのではなく、長年の噛み方で少しずつずれています。はじめは違和感やひっかかり、音が鳴る程度なのですが、ある日突然痛みが出てしまいます。

 

 かみ合わせを治す

 顎関節症の根本の原因は「かみ合わせの異常」です。顎を正しい位置にして、正しい噛み方をすることがに何より大事です。その為に、まずは御自身の顎がどういう位置にいるのか、ご自身がどういう噛み癖があるのかをきちんと診断する必要があります。さらにバランスよく噛めていない原因があったらしっかりと治療をして、全ての歯でバランスよく噛めるような環境を作っていくことが大切です。

 

 正しい噛み方をする

 顎のバランスを整えるために重要なことは、バランスよく噛むということです。偏った噛み方から偏った歯のすり減りや、偏った筋肉の使い方をしてしまい、顎の位置がどんどん歪んでしまいます。顎の位置を元に戻すには、正しい噛み方をして、顎位を安定させる必要があります。

 筋肉をほぐす

 人間の下顎は、頭蓋骨とくっついておらず、筋肉でぶら下がっている状態です。下顎を動かすために、いろいろな筋肉が活躍してくれています。偏った噛み方をしていると、これらの筋肉が正しく使えずに、凝り固まってしまいます。特に重要な筋肉は咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋です。顎位がゆがんだ位置で筋肉が凝り固まると、顎がめり込んだ状態から動かせなくなり、顎関節がますます痛くなってしまいます。筋肉をほぐすこともとても重要です。ですがマッサージはあくまでも対処療法ですので、根本を治すには正しい顎位にする必要があります。

一時的に症状が改善しても根本の治療が大切!

 整体やマッサージで筋肉をほぐすことで一時的に症状が落ち着いても、かみ合わせを改善しないと根本の解決にはつながらず、症状は再発してしまいます。ここ最近は整体・マッサージの先生から、根本のかみ合わせを治してほしいと紹介状をいただくケースがとても増えています。一度症状が落ち着いても、油断せずに、しっかりと根本の原因を取り除いていきましょう。

 

顎の痛みに関する論文

中村昭二,佐々木琢磨、等々木英文、鈴木宏和、星 詳子、長坂 斉、松久保隆、石川達也:咬合と聴力に関する臨床的研究、その5、咬合調整による顎関節症患者の聴力変化、第12回日本全身咬合学会学術大会(大阪)、2001.11.22-23.