噛み合わせが悪くなると出る頭痛・肩こりの症状|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|噛み合わせ治療・お口の検診

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噛み合わせが悪くなると出る頭痛・肩こりの症状

 噛み合わせが悪いと様々な全身症状を引き起こしてしまいます。噛み合わせが悪いことで発症する症状のことを咬合関連症とよび、その症状の中には頭痛や肩こりなどがあります。今回は、噛み合わせが悪いことで発症してしまう、頭痛や肩こりについてのご説明です。

 

噛み合わせが悪いと出る症状:咬合関連症

 噛み合わせが悪いと発症する症状のことを、咬合関連症といいます。咬合関連症には、口の中に出る症状と、全身に出る症状に別れます。頭痛や、肩こり・首こり等は全身症状に含まれます。噛み合わせと聞くと、皆さん「歯の問題なのにどうして全身に症状が出ちゃうの?」と考えると思います。実は噛み合わせは歯だけの問題ではないんです。噛み合わせは「顎の位置」をみている分野です。ですので、噛み合わせが悪くり、顎の位置が悪くなってしまうと、様々な全身症状が発症してしまうということになります。

 

 噛み合わせと聞くとどうしても「上と下の歯が動いてぶつかっている関係」とイメージしがちなんですが、人間は歯を動かしているわけではありません。顎を動かして、食事をしたり会話をしたり食いしばったりしています。そう考えると、噛み合わせは「上下の歯が動いてぶつかる関係」ではなく「顎を動かしてぶつかる関係」ということが分かります。噛み合わせが悪いということは、顎の動かし方・顎の位置に問題があるということになります。

 例えば、長年奥歯で噛んだり、食いしばる「噛み癖」があるとします。長年奥歯を使っていますので奥歯の噛む面が著しくすり減ります。そうすると、歯がすり減った分だけ顎が奥にめり込んでしまい、顎の位置が後方にずれていってしまいます。

 噛み合わせの悪さと全身症状はどう関係しているのでしょうか

 さて、顎の位置がずれていくと、頭の位置もずれていきます。顎は頭の位置のバランスを決めるうえで非常に重要な器官ですので、その分偏ってしまいます。頭の位置が歪んでしまうと、身体の各部位にはそれぞれ様々な負担がかかり、症状が発症してしまいます。

 頭の位置が傾いてくると、周りの筋肉が緊張したり、圧迫されてしまうので、筋肉の緊張が慢性的に持続し肩こりや首こり・頭痛を引き起こしてしまいます。

 

奥歯での「噛み癖」がある人は要注意

 日本人は圧倒的に奥歯で噛む傾向が強いです。これは食文化なども影響するので、ある程度仕方ないです。我々日本人はお箸でおいしいお米をたくさん食べます。お米はすりつぶして食べますから、奥歯を使います。お米をすりつぶすはですので、臼歯という名前がついているほどです。臼歯を使って、お米をすりつぶし、食べる。さらに右手でお箸を持っている。ですから、圧倒的に左の奥歯で噛む「噛み癖」がついてしまいます。歯は全部で28本生えています。28本すべての歯でバランスよく、噛む力(咬合力)を受け止める必要があるのですが、食習慣や噛み癖などから、奥歯にばかり力をかけてしまうと、先ほども書いたように顎が後方へ移動していきます。下顎の付け根は顎関節にめり込んでいくことになります。さて、顎関節のすぐ後ろには「乳様突起」というでっぱりがあります。ここには胸鎖乳突筋という非常に大きい筋肉がついており、もう片側は鎖骨につながっています。顎が後方へずれていくと、胸鎖乳突筋が緊張し、肩こりや首こり等の症状が出てきてしまいます。

噛み合わせが原因の肩こり・首こりには正しい噛み方をすることが大切

 奥歯での噛み癖により生じてしまった、首こり・肩こりなどの咬合関連症を治すには、正しい噛み方をしていくことが非常に重要です。前歯も使ってバランスよく噛むこと。ただし、食事の際、前歯を使って食べるなんてこと、ほとんどありませんよね。ですので、食後にティッシュや綿などをあえて前歯でカチカチ噛むことで、奥歯にだけかかっていた負担を均等にするようにトレーニングすることも大切です。また、悪い歯があったり、抜けている歯があって、バランスよく噛めていない場合は、歯科治療を行いましょう。