噛み合わせが悪いと出る症状:首こり・肩こり|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|噛み合わせ治療・お口の検診

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噛み合わせが悪いと出る症状:首こり・肩こり|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|噛み合わせ治療・お口の検診

噛み合わせが悪いと出る症状:首こり・肩こり

肩・首こりと噛み合わせ

 噛み合わせの不調が、全身にも様々な症状を引き起こすことについては、一般的にも広く認識されるようになってきました。当院でも初診の患者さんの主訴として、噛み合わせ不調に伴う全身症状をご相談される方は年々増加傾向にあります。また、整形外科や整体・耳鼻科の先生からのご相談や治療のご依頼を受けるケースもとても多くなっています。

 初診の患者さんがで「首の痛み・肩こり」で悩まれている患者さんはとても多いです。

 今回は「首の痛み・肩こり」と「噛み合わせ」の関係についてのお話です。

 

ポイントは顎の位置のゆがみ

 噛み合わせに異常をきたし、偏った嚙み方を続けていると、顎の位置にゆがみが生じます。

例えば、左でばかりの偏った噛み方をしていると、左右的に見た時、左の歯の方がすり減っていく速度が速く、噛み合わせの平面に傾きが出てしまいます。噛み合わせの平面に左右差が出ると、顎の位置がずれてしまいます。

 

 この「顎の位置のずれ」が体には大きな負担をもたらしてしまいます。「顎の位置」は体のバランスを取るうえでとても大切な器官です。ボクシングの試合などで顎を殴られた選手が倒れてしまうシーンなどを思い出してみてください。人間は顎の位置が変わると立っていることさえできなくなってしまうほど「顎位」は体のバランスを取るうえで重要な役割をしています。

 長い年月をかけ、偏った噛み方をし、顎の位置がゆがむと、頭の位置(頭位)が少しずつ傾いてゆがんでいきます。頭の位置がゆがむと、頭を支えている筋肉に偏った負担が出てしまいます。これが肩こりや首の痛みを引き起こしていきます。

 特に大きな影響が出るのが「胸鎖乳突筋」です。胸鎖乳突筋は、顎の付け根のすぐ後ろにある乳様突起と、鎖骨をつなぐ筋肉です。

顎位がゆがむと、この筋肉に左右でゆがみが生じ、肩こりや首の痛みになっていきます。整体やマッサージでほぐすのもとても重要ですが、どんなにほぐしても頭の位置がゆがんだままでは一時的な改善にとどまってしまいます。根本の解決としては正しい頭位に治す、そのために正しい顎位にすることが大切です。顎位を正しくするには、噛み合わせを正しくし、正しい噛み方をする必要があります。

 

 

噛み合わせと肩こりの文献

 長坂俊幸,長坂斉:聴力を指標にした歯科治療により耳症状を含む全身症状に改善のみられた症例,日本全身咬合学会雑誌26(2),48-53,2020