噛み合わせが悪いと出る症状:顎の痛みについて
- 2026年3月23日
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今回は、噛み合わせが悪いと出る症状の一つ、「顎関節症」についてです。名前は聞いたことがあるけど、よくわからないという方がほとんどではないでしょうか。歯科業界の中でもあまり突き詰められることではなく、顎関節症の患者さんがご来院されると、検査もされずにマウスピースを作られたなんてケースもよく聞きます。
顎関節症は、噛み合わせが悪いと出る症状です。顎関節症を治すにはきちんと噛み合わせについて理解することが大切です。
顎関節症の症状
顎関節症の主な症状は
①顎から音が鳴る
②口が開きにくくなる
③顎が痛くなる
この3大症状とされています。というよりも、これらの症状があったら「顎関節症」と呼びましょうね、といった感じですね。検査もされずに、症状だけを見て、顎関節症と診断されると、マウスピースを作って様子を見ましょうという流れになることが非常に多いです。こうなってしまう要因の一つが、顎関節症を専門的に見る歯科医院の少なさにあります。本来は、歯科治療を行っていくうえで、「噛み合わせ」を見ながら治療をすることは必須であり、そうするとおのずと顎関節症のことも見ながら治療することが当たり前なのですが、どうしても「顎関節症」はほかの歯科治療とは切り離されて考えられてしまうことが多いため、なかなか根本的な治療を行わずに、対処療法で終わってしまうことが多いです。
また、顎関節症の症状は、激しい痛みを伴うものではなく、違和感程度のものも多いため、経過観察や放置をされがちです。様子を見ているうちに症状に慣れてしまい、「治った」と勘違いして放置されてしまうというケースも多くみられます。顎関節症を放置していると、次第に耳鳴り、耳詰まり、難聴、めまいといった耳症状や、頭痛肩こりなどの全身症状を引き起こしてしまうことがあります。
顎関節症のメカニズム
顎関節症を知るには、顎関節の解剖を理解することが重要です。顎関節は、頭蓋骨と下顎をつなぐジョイント部分です。上の歯は頭蓋骨から生えている一方、下の歯は下顎の骨から生えています。下顎の骨は頭蓋骨と繋がっておらず、関節に収まっているだけで、筋肉により自由に動き回れるようになっています。自由度が高い反面、位置が定まっておらず、不安定という欠点もあります。筋肉の動かし方によっては、変な位置にずれてしまいます。顎の位置がずれていき、下顎の付け根が、顎関節にめり込んでくると、顎関節症が発症します。圧迫感が出たり、痛みが出ることがあります。また口を開ける際に顎から音が鳴ったり、口が開けなくなることもあります。

例えば、長年奥歯で噛む「噛み癖」があるとします。長い年月奥歯だけに過度な咬合力が加わると、奥歯だけに著しいすり減りが起こります。すり減った分だけ、顎は後方にめり込んでいってしまい、顎関節に負担がかかり顎関節症が発症します。顎関節の隣には耳の穴があり、耳の穴を圧迫すると、耳詰まり・耳鳴り・難聴・めまいなどの全身症状を引き起こします。噛み合わせ由良で起こるこれらの症状を総称して「咬合関連症」と呼びます。

顎関節症を治すには「噛み合わせ」を治すこと
顎関節症は根本から解決しないといけません。症状に慣れたり、一時的な対処療法を繰り返していては、どんどん症状が悪化していってしまいます。長坂歯科は日本全身咬合学会の指導医・専門医が治療を行っているため、全国から多くの「噛み合わせ」に関するご相談の患者さんがいらっしゃいます。耳症状や、歯周病を主訴にいらっしゃる方が多いですが、ほとんどの方に「顎関節症」が併発しています。顎関節症を改善するために、しっかりと「噛み合わせ」を治療し、正しい噛み方・正しい顎の位置を目指していくことが大切です。