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噛み合わせが悪いとでる、突発性難聴|長坂歯科|田町・三田の歯医者・歯科|噛み合わせ治療・お口の検診

噛み合わせが悪いとでる、突発性難聴

 突発性難聴をはじめ、耳鳴り・耳詰まり・めまいなどの耳症状を主訴に噛み合わせ外来を受診なさる患者さんが、ここ数年非常に増えています。患者さんご本人からのご相談はもちろんですが、耳鼻科の先生やほかの病院の歯科からご紹介を受けるケースも非常に増えています。

 とくに、矯正治療後やインプラント治療後に耳症状が発症してしまったというご相談が増加しています。噛み合わせを考えずに治療を進めてしまうと、症状が悪化してしまう危険性があります。耳症状が発症した場合はまず、耳鼻科の受診を最優先してください。耳鼻科で見てもらったうえで、噛み合わせの問題が疑われる際は、噛み合わせの専門医を受診してください。

 

噛み合わせと耳症状の関係

 さて、ではどうして噛み合わせが悪くなると耳に症状が出てしまうのでしょうか。ここには顎関節と耳の物理的な位置の近さが関係してきます。顎関節の解剖から考えていきましょう。そもそも、人間の歯は、上の歯は頭蓋骨から、下の歯は下の顎の骨から生えています。頭蓋骨と下の顎はくっついておらず、下顎の付け根が頭蓋骨の顎関節にガチャっとはまり込んでいます。頭蓋骨と下顎が関節を介してつながっているので、人間は自由に顎を動かすことができます。このおかげでしゃべったり、食べたりする際は、複雑な動かし方をすることも可能になっています。さこの顎関節のすぐ後ろに耳の穴があります。耳の穴を構成している壁の一部分は顎関節が担っています。噛み合わせが悪くなると、下顎の位置がずれ、下顎の付け根の位置も変わってしまいます。特に、奥歯でばかり噛む方は注意が必要です。奥歯でばかり偏ったか見方をしていると、下顎は後上方にどんどんめり込んでいきます。必然的に下顎の付け根も顎関節にどんどんめり込んでいきます。下顎の付け根がめり込むと、後ろに位置する耳の穴を圧迫し、耳鳴り・耳詰まり・難聴(突発性難聴や老人性難聴など)・めまい・立ちくらみなどの全身症状を引き起こしていきます。また口を開くと、ひっかかって音が鳴ったり、痛みが出たりします。これを顎関節症といいます。

 

 このように、噛み合わせが悪いことによる下顎の位置のずれが耳症状を引き起こしてしまいます。

矯正やインプラントなどは、噛み合わせにかかわってくる非常に重要な治療です。噛み合わせを考えずに、単に審美目的で治療をしてしまうと、ゆがんでいる顎の位置で治療を進めてしまうことになり、治療後に咬合関連症を引き起こしてしまいます。ここ数年で、そういった症例のご相談が非常に増加していますので、必ず、噛み合わせの専門医のもとで治療にあたるようにしてください。

 

噛み合わせと難聴に関する論文

 

長坂俊幸,矢野秀佳,長坂斉:咬合バランスの改善により突発性難聴をはじめとする全身症状に改善がみられた症例,日本全身咬合学会雑誌24(2),56-61,2018

 

長坂俊幸,長坂斉:聴力を指標にした歯科治療により耳症状を含む全身症状に改善のみられた症例,日本全身咬合学会雑誌26(2),48-53,2020