噛み合わせを良くして歯周病を改善しよう
歯周病ってどいう病気??
歯周病とは、歯の根っこが植わっている、歯槽骨という骨を溶かしてしまう病気です。歯槽骨が溶けていくと、次第に歯を支える事が出来なくなり、グラグラして、最終的には抜けてしまうという恐ろしい病気です。
歯槽骨が溶けていくと、歯肉との間に隙間(歯周ポケット)が広がっていきます。隙間に歯物が挟まりやすくなり、更に歯周病を悪化させたり、歯ぐきに炎症を起こしたり、虫歯や知覚過敏などの二次的な症状を引き起こしてしまう事もあります。
歯周病には主に4つの原因があります。
①宿主要因
体調や、体質、ホルモンバランスや歯並びなど歯周病になってしまう患者さん本人の要因です。持病の中には糖尿病や骨粗しょう症などが含まれます。
②細菌要因
口腔内に存在している、歯周病菌の要因です。
③環境要因
ブラッシング習慣や、喫煙飲酒の習慣のような生活習慣の要因です。
④噛み合わせ要因
食いしばりやはぎしり、偏った噛み癖などによる要因です。
歯周病はこの4つの要因が複雑に絡み合って発症します。ご自身の歯周病の原因をしっかりと判別し、それぞれにあった治療法を行う必要があります。
ブラッシングでも改善しない、そんなときは・・・
歯周病の患者さんからご相談を受ける中で多いのは「かかりつけの歯医者さんで教わった通りに歯ブラシをしているのに良くならない」というものです。「2~3か月に一度、歯周病のクリーニングで通っているのに、抜歯といわれた」「歯周病といわれ、外科処置をしたのに改善しない」など、みなさん治療をしたのによくならないセカンドオピニオンとしてご相談されるケースが多いです。上記のように歯周病には様々な要因がありますので、ご自身の要因にあった治療をしていかないといけません。噛み合わせが悪いことが原因で歯周病になっている患者さんに一生懸命クリーニングや外科処置をしても改善しませんし、その逆もまた然りです。
噛み合わせが悪いと歯周病に
噛み合わせが悪いと、歯にかかる力のバランスが悪くなります。本来は28本で咬合力(人間が噛むときに発揮する力)を分散していますが、噛み合わせが悪いと、過度な咬合力がかかる歯が出てきます。歯に対し、過度な咬合力がかかると、歯槽骨が吸収し歯周病が進行していきます。また歯周病が進行すると、その歯が噛みにくくなってくるため、今度は別の歯に過重な負担がかかるという悪循環に陥ります。
噛み合わせに問題があり、歯周病が進行している場合は、噛み合わせを治せば歯周病も改善していきます。
クリーニングやブラッシングを続けていてもかまり改善が見られない方は、是非一度噛み合わせの要因も疑ってみてください。
噛み合わせと歯周病の文献
長坂俊幸,矢野秀佳,長坂斉:聴力を指標とした咬合バランスの改善による歯槽骨の回復と全身症状の軽減した症例報告その1,日本全身咬合学会雑誌23(1),11-16,2017
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