かみ合わせが悪いと出る全身症状
- 2023年5月2日
- かみ合わせ,頭痛・肩こり,かみ合わせが悪いと出る症状,耳症状
噛み合わせの全身への影響
歯科治療により、全身の様々な症状が変化することがあります。最近では歯科と全身症状の関係もだいぶ一般的に浸透してきました。
初診の患者さんでも口腔内症状以外の全身症状を主訴に、ご来院される方の割合は、年々増えています。他の歯科医院の先生からも、全身症状でご紹介頂くことが増えていますし、最近では、耳鼻科や整形外科、整体の先生等から「全身症状がかみ合わせ由来の可能性があるので診てほしい」とご紹介を受けることも多くなってきました。
歯科治療による歯、歯周組織の改善を行うことで、「噛む・食べる」といった口腔の機能を改善させると同時に、口腔内の疾患が原因で引き起こされる様々な体の不調の軽減と身体各機能の向上を目指します。
噛み合わせが悪いと出る症状
かみ合わせが悪いことで起きてしまう症状には以下のようなものがあります。
・口腔内症状
歯が痛い、歯がしみる、歯ぐきがやせる、歯茎が腫れる、歯ぐきから血が出る、歯ぐきから膿が出る、歯がぐらぐらする、噛むと痛い歯がある、噛めない、歯が抜ける、口臭がする、等
・全身症状
顎関節症:顎が痛い、口が開けられない、顎から音がする、顎がズレる、顎が外れる
耳症状:耳鳴り、耳詰まり、難聴、めまい、立ちくらみ、メニエール様症状
頭頚部症状:頭痛、首・肩こり、首が回らない
腕症状:腕のしびれ、四十肩・五十肩で腕があげられない、指が動かしにくい
腰症状:腰痛
足症状:膝の痛み、しゃがめない、くるぶしの痛み、足の指先の痛み、歩きにくい
等
そもそも「症状」は、単一の原因で起こるというよりは、様々な原因が複雑に絡み合って発症してしまうことが多いです。
「かみ合わせ異常」も、原因の一つとして考えられることがありますので、いろいろと原因を調べてみたけれど歯科については調べていないという方は、是非「かみ合わせの異常」を疑ってみてください。
かみ合わせの治し方
かみ合わせ治療で一番重要なのは、「全ての歯でバランスよく噛む」ということです。奥歯だけで噛んでいたり、左右どちらかだけで噛んでいると、歯が偏ったすり減り方をしたり、口の周りの筋肉(咀嚼筋)が偏って発達してしまい、顎の位置がゆがんでしまいます。すべての歯が健康であったとしても、バランスの悪い噛み方をしてしまうと、かみ合わせの異常を引き起こしてしまいます。ご自身でバランスよく噛めているのかをチェックしてみてください。