難治性歯周病の歯槽骨再生の臨床例
 50歳代の女性。
 歯がグラグラで抜けるのが怖いので噛めない。歯ぐきの周りも腫れている。
他院での治療にて、最終的に抜歯を薦められた。
当院にて、バランス良く噛めるように治療し、バランスのよいかみ合わせを回復したことにより、頸椎にはっきりと改善が見られ、歯槽骨の再生により、歯周病も改善された臨床例です。


■来院前の症状
•プラークコントロールを中心の歯科治療を長期間行なったが、改善が見られない状態で来院されました。
•かみ合わせると痛みがあり、どこで噛んでよいか分からない状態で、歯がグラグラで抜けるのが怖いので噛めない。
• 歯ぐきの周りが腫れている。
• 口臭がひどく歯ぐきから出血が見られるようになった。
• 他院での治療にて、最終的に抜歯を薦められる。

■来院時の検査から
・下顎大臼歯部に歯がなく、頭位は後方に傾いている。猫背姿勢である。
・残存歯に咬合力が集中しているため、全歯牙の周囲に歯周病が認められ、X線画像においても、歯槽骨の吸収が著しい。
・歯周ポケットも深く、当然プラークの付着も顕著である。
・TMD症状として、頭痛・肩こり・首の回転不全がみられ、さらに腰痛が存在する。

■処置:

下記のように歯を補綴で固定して、正常な位置にかみ合わせを作って、咬合力の負担の分散をはかり、バランス良く噛めるように治療しました。バランスのよいかみ合わせを回復したことにより、頸椎がストレートネックから正常な湾曲した状態に回復しました。

• むし歯などの疾患の治療
• X線による、歯槽骨の状況判定
• プラークコントロール(歯石除去)
• 聴力による偏位咀嚼部位判定
• 咀嚼指導による咀嚼バランス改善と確認
• 暫間補綴などによる、動揺歯牙の固定
• X線、聴力データにおける改善確認




■バランスよいかみ合わせを回復したことにより、歯槽骨にもはっきりと改善がみられます。








■ レントゲン写真でも、歯槽骨の再生がはっきりわかります。





■まとめ:

バランス良く噛むと言うことは、まず歯を正常な位置に治療し、バランス良く噛めるようにする。そのことにより、噛み過ぎているところの血流が改善されます。血流が正常になれば、からだは元通りに復帰する力がわいてきます。それが今回の臨床例でお分かりになると思います。