症 例
▪️頭痛をともなう、耳鳴りやめまい、立ちくらみなどの症例 [読む]




 




 頭痛の起こりやすい個所は、偏頭痛(右または左、頭から首にかけて)や、後頭部痛(後頭部が重く、ボーッとした感じがする)で、医科を受診しても原因が見当たらないなどといわれることが多く、肩こり、首こりなどをともなっている場合があります。
 このような頭痛の原因は、左右のあごの関節の異常な運動にあり、特に片噛みをしている場合に多くみられます。
 また、左右どちらかで噛む癖がある場合、毎日の咀嚼習慣により、噛み癖のある側の噛む面のすり減りが起こり、必然的に左右の高さにズレが生じてきます。
 そうしたことから、左右および前後の頭位のズレが生じ、そのズレで自然に頭を支えようとする筋肉の緊張が生じるのです。その緊張が持続することにより筋緊張性頭痛が発生し、筋肉の肩こりや首こりが発生することになります。
 例えば、右側に噛み癖がある場合、肩こりの部位が左側に多く発生するのはそのためです。このような場合、左右均等にかみ合わせトレーニングをすることで、その症状がかなり緩和されます。
 また噛み癖は、左右だけでなく右奥歯(大臼歯部)と左手前(犬歯、小臼歯部)などというように不定に噛む癖がある場合、右、左と頭痛の位置が定まらず、頭や首と広域に発生することも多いのです。

 このような症状で、聴力測定を行いますと、頭痛および肩こりの起こる反対側の聴力低下(右に肩こり、頭痛がある場合、左の聴力の低下が多い)が顕著で、かみ合わせ指導後、再び測定を行うと聴力の低下が改善され、左右差の減少が確認できます。また、同時に頭痛、肩こり症状の改善が起きていることが分かります。

 この聴力の変化は、左右かみ合わせ異常による関連筋が協調運動することで、左右の耳の付近の血流が均等化することによる内部リンパ圧の正常化が原因と考えられています。

頭痛外来症例

頭痛にともなう、耳鳴りやめまい、立ちくらみなどが現れる症例
 Mさん(65歳・女性)は、ひどい頭痛に悩まされており、近くの診療所や病院の頭痛外来などで、MRIやCTの診断を受けましたが、原因が不明で、脳内部にも異常がなく、更年期障害ではないかということでしたが、口が開きにくいという症状がでてきたので、歯科の病気があるのではないかと考え、知人の紹介で、ご主人にともなわれて来院されました。
 調べてみると頭痛のほかに左右のひどい肩こり、首が左右に大きく回しにくい(振り向くことが困難)、さらに左右の腕が均等に垂直に振り上げることができないという症状がありました。
 そして、頭痛にともなう、耳鳴りやめまい、立ちくらみなどのさまざまな症状がありました。
 パノラマレントゲンやかみ合わせ検査の結果から、左側全体に噛み癖があり、左の聴力は高い音と低い音の双方ともに聞こえにくくなっていることが分かりました。
 かみ合わせの状況は、下あご右側に古いブリッジが入っており、一番手前の歯が破損しかけているため、右側で噛むことができなく、ほとんど食事は左側でしか噛んでいない状況でした。
 また、長期間、奥歯での噛み癖があるため、奥歯は左右ともに低くなっていて、左右犬歯から前歯の接触が大きく、そのため小臼歯部で噛むことができない構造となっていました。
 右側の壊れているブリッジをつくりなおし、さらに左右上下小臼歯の噛めないところを治療し、左右犬歯のかみ合わせを少なくした後、前後左右均等に噛む癖をつけるようにかみ合わせトレーニングをした結果、ひどい頭痛は起こらなくなりました。
 また、その他のかみ合わせ関連症状である、肩こり、めまい、耳鳴り、腕運動機能、首の可動域の拡大などが改善されていました。
 そして、頭痛の原因がかみ合わせに問題があると気がつくきっかけになった口の開きも大きく開くことができるようになり、痛みもなくなりました。